ほんの2か月前には1ドル=160円を超えていたドル円相場が、今日は140円台を付けています。
日米の金利差に大きく影響されるこのドル円相場は、米FRBによる利下げ観測、日銀の前向きな追加利上げ姿勢を受けて、今後更に円高に向かう可能性が高いと私は見ています。
また、それに伴って日経平均株価が下落を続けているように、輸出を主体とする多くの日本企業にとって、円高は業績にマイナスの影響を与えます。
しかし『輸入企業』である当社にとっては、この円高はまさに絶好のチャンスなのです。
今更ではありますが、私どもの取り扱うジュエリーは『ダイヤモンド』と『地金(金やプラチナ)』で出来ています。
これらは国際的な市場価格で取引される、れっきとした輸入商品であり、当然ながら為替相場の影響を強く受けます。
ご記憶されている投資家の方も多いと思いますが、当社は昨年の決算において①円安進行による仕入原価の上昇、②価格転嫁の遅れ等の要因により減益の着地を余儀なくされました。
その反省から今年度は8月15日までに全商品の価格見直しを完了し、8月16日から店頭価格を適正な水準に改定しています。
また、改定当初こそ店頭の販売員に若干の戸惑いも見られましたが、『価格に見合った品質とサービス』をお届けすることで多くのお客さまにもご理解いただき、その結果として8月には過去最高の受注高を達成することができました。
この成果に、更に円高による仕入原価の低減が加わることで、今年度第3、第4四半期の業績は大変楽しみなものとなっています。
まず間違いなく、今年度の決算は過去最高の売上・利益を達成できることでしょう。
日経平均株価が下落を続ける中で当社の株価も軟調に推移していますが、上記のような事実を踏まえれば、現在の市場の評価は必ずしも正しくないと私は考えます。
投資家の皆さまには、このような市場環境だからこそ『輸入企業』である当社の株を保有して、私どもと同じメリットを享受していただきたいと考えています。
価格改定の成果に加え、市場環境の追い風を受ける今年度の当社決算に、どうかご期待ください。
株式会社NEW ART HOLDINGS
専務取締役 吉森 章