今月、私たちNEWARTグループは幾つかの重要な施策を発表いたしました。
いずれも既に動き出している2025年3月期、そこからスタートする中期経営計画の達成に向けた極めて重要なプロセスであり、これらの施策によっていよいよ中期経営計画達成のメドが立って参りました。
ここで改めて、それぞれの施策が持つ意味について私の言葉でご説明いたします。
1.『NEW ART貴金属総合研究所』の設立について
私たちが創業した30年前、ダイヤモンドの国際流通市場は『英デビアス社の一強体制』であり、同社や『サイトホルダー』と呼ばれる大手事業者がその取引を強力にコントロールしてきました。
が、今やその状況は大きく変わり、ムンバイ(インド)やドバイ(UAE)といった市場において、自由なダイヤモンド取引が日々活発に行われるようになりました。
この『大きなチャンス』とも言うべき状況に、私たちは『流通の川上』に向けて“攻め”に転じます。
具体的にはこれらの市場に拠点を設け、現地の強力なパートナーとともに『原石からジュエリーまで』一貫して取り扱う体制の構築に向けて、既に動き出しています。
この『総合研究所』は、ダイヤモンド、そして地金(金やプラチナ)といった私たちに不可欠な素材について、より深く総合的に研究し最適な調達と製造の途を切り開く、その目的のために敢えて調達・製造機能を分社化し、そこに特化するチームとして独立させたものなのです。
私は同社の会長として、新社長の石田直也氏とともに先頭に立ってその途を切り開いて行きます。
2.『株式会社NEW ART(旧社名:ニューアート・シーマ)』の経営体制刷新について
また私たちは、ブライダルジュエリー事業を担う『株式会社NEW ART』の新たな社長として、濵野えり(大坪えり)氏を選任しました。
氏は17年に渡り当社販売部門の先頭に立って活躍してきた人物で、店頭のお客さまを愛し、自らの職務や取り扱う商品を愛し、共に働く仲間を愛してきた『愛のあるプロフェッショナル』です。
私たちの今日を築き上げてきた『愛のある接客とプロフェッショナルとしての提案力』を誰よりも体現してきた彼女が社長となることで、私たちNEW ARTの商品力・企画力・販売力は確実にレベルアップすることでしょう。
もちろん私自身も、経営者としてはまだ若い彼女を全力でサポートしていくつもりです。
これらの施策により、当社の中心であるブライダルジュエリー事業部門は、仕入・製造部門(総合研究所)で20億円、販売部門(NEW ART)で40億円、計60億円の経常利益を稼ぎ出す事業体となることを確信しています。
中期経営計画において(連結)経常利益目標を2025年3月期48億円→2026年3月期57億円→2027年3月期64億円と発表していますが、上記に加えて既に発表済の『香港Wah full社の子会社化』『軽井沢レジデンス事業(K-Forest)の販売募集開始』を勘案すれば、最早この計画を達成するメドはついた、と言えるでしょう。
私たちNEW ARTグループは前期業績への真摯な反省のもと、主力のブライダルジュエリー事業を中心に大幅な改革に取り組み、更なる飛躍に向けて着々と手を打っています。
今後も株主利益および企業価値の最大化に努めるという基本方針のもと、株主の皆さまにご満足いただける企業を目指し続けますので、この2025年3月期、そしてそれ以降の業績にもどうぞご期待ください。
株式会社NEW ART HOLDINGS
代表取締役会長 白石 幸生