先般こちらで報告した『海外における友好的M&A案件(優良企業等パートナー連合)』について、進展が有りましたので報告します。
現地にて20年以上、“和牛”を中心に食肉の輸入・卸売りを行っている『A社(円ベース年商約80億円/経常利益率約9%)』との友好的M&A案件について先方と協議を重ねました。協議を重ねた結果、A社と我々NEW ARTグループによる合弁会社を設立し、和牛をはじめ九州地方の農産物・海産物を海外に輸出する事業を展開する方向で話が進んでおります。この合弁会社は、早ければ1月にも設立できる見込みです。
“和牛”は、牛肉を食べるようになって僅か150年余りの日本人が知恵と努力で作り上げた、世界に誇れる“食文化”です。私の故郷である熊本を中心とした九州全土と北海道の畜産物・海産物を扱う物産会社と提携し、日本の食文化のすばらしさを世界に正しく伝える一翼を担うことは、単なるビジネスにとどまらず政治的・文化的にも大変意義深く、日本人としての誇りであると同時に大きな喜びであると言えます。
また、新たな案件として現地でインターネット販売を中心に成長してきたインナーウェアメーカー『B社(円ベース年商約20億円/経常利益率約10%)』についても検討を開始しました。こちらにつきましては、現在先方との間で書面を取り交わした上で条件面の折衝に入っております。
友好的M&Aは私たちが成長して行くための有効な手段であり、現在も海外および国内において複数の候補を並行して検討中です。今後もこれらの案件を積極的に進めて行きますが、これまでにも述べた通り『売上重視から利益重視の経営』を目指す観点から『経常利益率10%』を一つの目安として、小さくても中身のしっかりした企業を『優良企業パートナー連合』としてNEW ARTグループに迎えて行きたいと考えています。
今年度から来年度にかけて、友好的M&A(優良企業パートナー連合)によりNEW ARTグループに加わる企業群を合計すると『売上高150~200億円、経常利益15億円~20億円』の規模になる見込みです。それに伴い、私たちNEW ARTグループは『売上高300~400億円、経常利益45~55億円』を最低でも計上できる、優良企業パートナー連合の企業グループに成長して行きますので、どうぞご期待ください。
株式会社NEW ART HOLDINGS
代表取締役会長 白石 幸生