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経営者メッセージ
(情報発信)

世界の政治・経済が混迷する中、中期計画はあえて『抑えめ』にし、高い実績でそれを上回って行く経営戦略に切り替えました。

ここ数ヶ月の中でも、世界の政治・経済情勢は目まぐるしく変化し続けています。米トランプ大統領の就任により一気に加速すると思われたロシア-ウクライナ間における停戦交渉の行方も未だ予断を許さない一方で、今月に入りインド-パキスタン間の紛争が再燃するなど、平和の実現に向けた道程は決して平坦なものではありません。また経済に目を向ければ、そのトランプ大統領の発表に端を発した全世界的な関税交渉が日々繰り返され、貿易無くしては日々の生活さえ儘ならない私たち日本人も、日々のニュースに注目せざるを得なくなっています。

そのような『先の見通しづらい』情勢下にあって、先日、日産自動車の業績悪化のニュースが注目を集めました。日産のような、我が国を代表する企業の一つと言われる大企業であっても、この混迷する世界情勢の中を生き抜いて行くことは決して容易ではないのです。かく言う当社も、足下の業績こそ着実な成長を記録していますが、決して安閑としていて良いものではありません。

私は常々、『達成できると分かっている目標など目標ではない』と自分に言い聞かせながら、敢えて高い目標を打ち出して自らを鼓舞し、そこに向かって懸命にチャレンジする姿勢を貫いてきました。そうした経営戦略の結果、先ごろ発表した2025年3月期決算において『創業以来最大の売上・利益』という輝かしい業績を達成することができた一方、『(目いっぱい高めに設定した)計画は未達成』という、一部の投資家の方々にとって好ましくないニュースが同時に出てしまう結果となったのです。

高い実績を挙げるために高い目標を設定することは極めて重要ですが、それが上記のように好ましくないニュースに繋がってしまうようでは株主の皆さまの期待に応えているとは言えないでしょう。特に、冒頭に述べたように世界の政治・経済情勢が混迷を深めている中では、思わぬリスクが業績に影響を与える可能性も、決して無視できません。そこで、この度株主の皆さまに提示させていただいた中期経営計画は、『意識的に抑えめの数字』で発表することとしました。

しかし、敢えて公表していませんが、私の頭の中ではこの中期計画を遥かに上回る『成長計画』が常に同時並行で進行しています。主力のブライダルジュエリー事業における、『銀座ダイヤモンドシライシ』・『エクセルコダイヤモンド』という両ブランドの他社との差別化、ステイタス向上に向けた取り組みや、ドバイ、ひいてはアフリカ地域まで含めたダイヤモンド原石ビジネスへの進出、アジアを足掛かりとした海外店舗網の拡充、また食品事業における新たな取り扱い商材の発掘や販路の開拓、いよいよ今秋に販売を開始する軽井沢リゾート開発事業、更に現在水面下で進行中の『成功企業パートナー連合』における新たな展開、などなど成長のプランは枚挙に暇がありません。

今年度は、私の中の『成長計画』を一つ一つ実現させて行くことで、今回発表した『中期計画』を随時上方修正して行く、そうした1年にしていこうと考えています。着実な成長という結果で株主の皆さまの期待に応えるNEW ARTグループに、引続きどうぞご期待ください。

2025年5月15日
株式会社NEW ART HOLDINGS
代表取締役会長 白石 幸生

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