昨年12月の適時開示において、私たちNEW ARTグループは『300年企業』を目指すことを宣言しました。
これを目にされた皆さまの中には『たかだか30周年を迎えたばかりの企業が300年とは』とお笑いになる方もいらっしゃったかも知れません。
しかし、敢えて今一度言わせていただきますが、私たちは本気で『300年企業』を目指しています。
年頭に発表させていただきました通り、この12月は主力のジュエリー事業において過去最高の業績を達成するなど、足下の経営環境は極めて順調と言えます。
が、もちろん私たちはこれだけでこれからの300年を乗り切れるとは考えていません。
300年という途方もなく長い期間の間には、戦争や大災害、国内外における政治情勢、経済環境の変化など、一企業では避けようもない外部環境の変化にも見舞われることでしょう。
そうした数多くの難局においても生き残っていくためには、『多様化の促進』が不可欠なのです。
丁度1年前、私は『成功企業パートナー連合』の構想を発表させていただきました。
その時交渉を進めていた香港のWahfull社は、今やNEW ARTグループの一員としてグループ業績を力強く支えてくれています。
そして現在も、私は日々多様な業界の方々とお会いしながら新たなパートナーとの提携を模索しています。
新たなパートナーとの提携についても、今後順次発表させていただくことでしょう。
更に、以前から当社グループ内にあるエステ事業、アートオークション事業、スポーツ事業、軽井沢リゾート開発事業なども、この2025年には新たな展開が待っています。
こうした各事業が多様な分野で力強く成長していくことが、私たちNEW ARTグループが永続していくために極めて重要と言えます。
このような事業領域の多様化に加え、私たちは『事業拠点の多様化』『人材の多様化』も同時に進めています。
これまでもイスラエルに現地法人、タイに研磨工場を保有するなど古くから国際的に展開してきた私たちは、この2025年にはドバイ(UAE)に新たなダイヤモンド原石の仕入拠点を設け、更にムンバイ(インド)に自社の研磨工場を立ち上げようとしています。
同時に販売面においても、台湾で最も有名な野球選手をアンバサダーに迎えて大幅なテコ入れを行うなど、海外進出を本格化して参ります。
こうした各拠点において私たちのビジネスを運営するのは、もちろん各地における現地採用のメンバーたちです。
こうした各地のメンバーとも密に交流し、彼ら彼女らの優れた考え方も貪欲に取り入れながら、私たちはより一層、企業として強い(タフな)存在として進化し続けて行きます。
このように、本気で『300年企業』を目指す私たちにとって、長年に渡ってお支えいただいている株主の皆さまは何よりも大切な存在であり、私たちは一貫してそうした長期保有株主の皆さまを重視する政策を採ってきました。
昨年発表した『創業30周年記念感謝特別株式無償割当(保有1株につき0.1株、1000株につき100株を無償で割当)』も、いよいよ実施のタイミングが近づいてきましたし、同じく発表済の自己株式取得も、昨年10月より着々と進めております。
これらの長期保有株主重視の施策は、今回だけに限らず今後も適時適切なタイミングで実施していく方針です。
私たちは今後も、『NEW ARTの株を長年保有し続けて良かった』と皆さまに実感していただける経営を実現していくことをお約束いたします。
今後も代々続く『300年企業』を本気で目指すNEW ARTグループを、株主の皆さまも世代を超えて見守っていただきますよう、お願いいたします。
株式会社NEW ART HOLDINGS
代表取締役会長 白石 幸生