ダイヤモンド原石の買付から製造・卸売までを一貫して行う 『NEW ART貴金属総合研究所』の初年度業績目標は!

私たちNEWARTグループがダイヤモンドのビジネスをスタートした当時、世界のダイヤモンド市場は英デビアス社の『1社独占状態』と言えるものでした。
19世紀にユダヤ系資本により設立されたこの会社は、独占禁止法の理念が浸透する前の世界において、いち早く強固な生産・販売体制を築きあげたのです。
9割以上のダイヤモンド鉱山を独占したと言われる彼らは、主としてインドの限られた研磨・加工・取引業者(サイトホルダー)にのみ原石を販売することで国際的な流通市場をコントロールし、また小売市場においても、小売事業者とともに『ダイヤモンドは永遠の輝き』といったキャッチコピーを多くの消費者に浸透させるなどしてダイヤモンドの『市場』を作り上げ、独占してきました。
そのような環境において、私たちはダイヤモンドの世界三大市場の一つと言われるテルアビブ(イスラエル)に現地法人を持ち、ダイヤモンド原石を調達する拠点としていました。

少し話は逸れますが、当時ユダヤ人コミュニティとも縁の深いベルギーのアントワープがテルアビブと並ぶダイヤモンド流通の中心地で、古くは15世紀からダイヤモンドの研磨が行われてきたこの街では、ダイヤモンドをより美しく輝かせるために様々なカットが生み出されてきました。
20世紀初頭、マーセル・トルコウスキーによって生み出された『ラウンド・ブリリアントカット』はその極致とも言えるもので、トルコウスキー家のブランド『EXELCO』は英王室・ベルギー王室御用達のブランドとして欧州各地のセレブリティを魅了してきたのです。
なお、現在そのEXELCOは、NEW ARTグループが展開する高品質なジュエリーブランドの一つとして、今も世界のセレブリティに愛されています。

現在、ロシアを始めとする新たな鉱山の台頭などによりデビアスの支配力は大幅に低下し、ダイヤモンドを巡る勢力図は大きく変わりました。
今や多くのダイヤモンドがデビアス社のコントロールを離れ、かつてはその傘下にあったサイトホルダーやその他の取引業者がムンバイ(インド)やドバイ(UAE)において、日々活発にダイヤモンドを取引しています。
特にドバイにおいては租税政策の関係もあって取引の拡大が目覚ましく、実に9割のダイヤモンド原石がドバイで取引されているとも言われています。
その現状を目のあたりにして、これまでテルアビブに拠点を持ち原石を調達してきた私たちも調達戦略の大幅な転換を決断するに至りました。

私たちは、正にその『開放されたダイヤモンドの自由取引市場』に、これから打って出ます。
具体的には、ドバイにダイヤモンドラフ(原石)の取引拠点を設け、仕入れた原石をインドに設ける研磨工場でルースに研磨した上で世界のマーケットに向けて販売していきます。また国内においてもブライダルジュエリーとして製造・販売するほか、NEW ARTグループ外の時計・宝飾品製造業者にも私たちのダイヤモンドを販売して参ります。
更に将来的には、原産地である鉱山からの直接買い付けまで、私たちは行っていきます。
また『総合研究所』と名乗っているように、私たちは単にダイヤモンドを安価に調達するだけの企業ではありません。
ダイヤモンドの調達からデザイン・研磨などの製造工程、更には販売戦略に至るまで、常に『最適解』を追求し、ビジネスとして実践する、それが私たち『総合研究所』の使命だと考えています。

なお、私たちNEW ART貴金属総合研究所は、今年度の決算として『(9カ月ベース)売上高5,000百万円/経常利益1,000百万円』の達成を目指します。
※初年度は決算期の関係上、期中残月数分の数値となります。
NEW ART HOLDINGS(連結)にとってこの数字は、販売会社である株式会社NEW ART(旧ニューアート・シーマ)とは別に従来の経常利益にプラスされることとなります。

私たちNEWART貴金属総合研究所の成長・発展に、どうぞご期待ください。

株式会社NEW ART貴金属総合研究所 代表取締役社長 石田直也

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