少子高齢化の影響により様々な業界で人材不足が叫ばれる昨今ですが、『介護』や『IT』の分野では、その影響が特に顕著です。厚生労働省の分析によると、2019年度の介護職員数約211万人に対して、2025年度には約243万人、2040年度には約280万人の介護職員が必要と言われています。同様に、経済産業省の試算によると2030年には最大で79万人ものIT人材が不足する、と予測されており、これらの分野における人材の確保はまさに急務と言えます。
かかる状況下、私たちNEW ARTグループは海外の優秀な人材をこれら必要とされる分野に供給する事業に参入することを計画しています。具体的にはフィリピンやインドネシア、ベトナムといったアジア諸国の教育機関と連携し、日本語や技能において高い水準の教育を受けた人材を受け入れて国内企業・団体に紹介、その後の管理までを一貫して行うことを目指しています。
初期段階では介護分野を中心に人材紹介を行いますが、概ね設立3年目以降はIT分野についても取扱いを開始、さらには同じく人材不足が叫ばれているホテル業や、農業等にも対象を拡大し、専門性の髙い人材を供給して行きたいと考えています。
この事業のために設立する新会社(仮称:NEW ART HR&D※)は、設立初年度こそ赤字となりますが、2年目から黒字化し、設立10年目には売上高10億円、営業利益7億円の達成を目標としています。 ※HR&Dは『ヒューマンリソース&ディベロップメント』の略
なお私たちはこの事業のために、現在フィリピンやベトナム等アジア諸国で日本への人材紹介ビジネスに長年携わってきた経営者を、新会社のトップとして迎える予定です。現地の労働事情や細かい法制度など、質の高い人材を大量に供給する上で不可欠な情報や経験を有したメンバーを仲間に迎えることが、この事業を成功させる上で大きなカギを握っています。
今後様々な業界で発生する人材不足への対応は、日本社会全体に共通する、決して見過ごすことのできない重要課題です。 NEW ARTグループは『アートの持てる全ての力であなたを美と健康と幸せに導きます』との理念の下、この社会的な課題にも全力で取り組んで行きますので、どうか今後の展開にご期待ください。
IRニュース担当 小崎愼一郎/石田直也